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naki's blog

ゲンかつぎのジャケット_6482km南からやってきた波_譲り合うのもアロハ_サビタ入院_現代子供アートの必須とは?_コラム執筆中です_ひさしぶりのカイル_大波の前の準備はいかがですか?

自社製品の宣伝をするわけではないんだけど、

「夜明けジャケット」というのがあって、

これは冬の北うねりバージョンと、

南うねり版、

そしてバットドラゴンという三種類を製作し、

例によってアメリカンアパレル社の

『フレックスフリース』という素材を使用しているので、

着心地、そして耐久性共に誇れるものとなっている。

ノースハワイにいると、あまり着替えをしないので、

ずっと北うねりバージョンを着ていたのだが、

クローゼットの奥にこの「南うねり版」を発見し、

20091014_Kauai_V9943

それを着て南側のホワイトハウスに行くと、この通りの波だった。

波予想には「週末には巨大な南西うねりがやってくる」

とあったが、3500nm(海里)も離れたところからやってくることと、

しかも南うねりは有効バンドが狭いので、

ほんの5度入射角が変わっただけでうねりは入らず、

海はフラットのままとなるほど予想が難しいと聞いている。

余談ですが、3500海里は6482kmとなります。( 1nm=1.852km)

「10月も中頃になって、こんな大きな南うねりが?」

とあまり期待していなかったのだが、

不思議なもので、こうしてちゃんと届いています。

2009_V9913

ハイウエイにも人影はなく、

最初一人で、途中からリックというベテランサーファーがやってきて、

楽しく幸せなアロハセッション。

20091014_Kauai_V9908

リックが「8時半から仕事があるからお前に聖火を渡すな」

と陸に上がっていくと、

入れ替わりにクレイグがやってきて、

「最高よね?、いい波あるねー」

と、すばらしい笑顔でパドルアウトしてきた。

ふたりで

「クレイグさんGO~!俺これ乗らないよ?」

とか、

「フナキさんの波ですよ?。ワタシこの波少し遠いだもん」

と譲り合いながら波を滑り、

無風快晴、そして無人という最高のセッションを終えた。

けれど、世の中良くできていて、

「佳いことがあれば、悪いことがある」

の言葉通りにサビタ号のエンジンがかからなくなった。

R0013345

クレイグ号を横につけて、

バッテリーケーブルをつないだり、(ジャンプスタート)

色々やるんだけど、

バッテリーの+とーを間違えてつないだクレイグが指に火傷を負ったり、

何をやってもスターターは回らない。

「ではスターターを注文して、交換しましょう」

とスターターの位置を見ると、それはエンジンの下にあり、

かなりの高さでジャッキアップしないと交換は不可能ということがわかり、

結局、近所のタバ・ステーションに持って行くことになった。

写真前方にあるロープをつないで、クレイグ号に牽引してもらったが、

エンジンがかかっていないので、

パワーブレーキがほとんど効かなく、何度もクレイグ号につっこみそうになった。

最後は右手でサイドブレーキの力も借りて、

ブレーキを思い切り踏みつけたりしながら追従して、

目的地の修理工場に着いたときは、手に汗をかいていました。

タバ・ステーションでは、

イノシシに似たお顔のメカニックさんが出てきて、

「ん、スターターか?」

とバッテリーチェックして、

それは問題なく、

「金属の棒で、ガンガンとそのスターター箇所を叩いてエンジンをかける」

という原始的な技も効かなくて、

結局サビタは入院した。

スターター交換が150ドル程度、

これに工賃がかかるからおよそ300ドルの出費です。

これで終わるといいんだけど。。

と修理ドックに入れられたサビタを見ながらオフィスにやってきました。

オフィスでは、ゴジラファミリーの相関図をノアが描いたようで、

その明細図を見ながらコーヒーを飲んだ。

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ガメラにラドン、そんな懐かしい怪獣が描かれていて、

彼はTVを見ないのになぜこんなものを知っているのだろうか?

そもそも「ゴジラ」ってアメリカのTVでやっているのか?

などと様々な疑問があるのだが、現代というか最近の特徴である

HP(ヒットポイント)とかがきちんと表示されていたのに、

時代子供アートを知ったような気がした。

コーヒーをさらに飲みながらメールをチェックする。

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D先輩からのメールは

「読書の秋です」という題名で、

最近読んだ色々な雑誌が綴られていて、

下手な書評誌顔負けのレビューであった。

しかし、この雑誌群を見るだけで先輩の多趣味が知れるというものだ。

「BMWの新車は目が据わったネコみたいな顔をしてますね」

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目の据わったネコはこちらを参照してくださいね↓

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/6836

と返信し、

それからBLUE誌のコラムを書き始める。

1500字程度のコラムだが、

紙媒体のときはこのWEB上とは異なる文体、

そして「読者に文面から発想してもらおう」

という内容にするため、

一文字、または一単語が難産となることが多い。

けれど、「産みの苦しみ」を味わいながらゆっくりと書いています。

林編集長、もうすぐですのでお待ちくださいね。

.

一息ついてから予定表を見ると、原稿依頼がもうひとつあって、

それもこの週末の締め切りとなっていた。

それは、あの桑原茂一さん率いるクラブキングが出版する

『ディクショナリー』というフリーペーパー誌より

「ラブレターを書いてください」

というお題が担当のSさんより届いていた。

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こちらの原稿は400字ということで、

「書き出したらあっという間だな」

と、予定を立てながら添付ファイルにあった

「原稿納品の手引き」を見て驚いた。

【ご依頼予定アーティスト】
とあって、

「阿部海太郎、吹越満、常盤響、安斎肇、

小泉今日子、吉田玲雄、大貫妙子、坂本美雨、

BOSE、みうらじゅん、赤塚りえ子、細川徹、細川徹、

しりあがり寿、原田知世、エレキコミック、YOU、野村友里、

青柳拓次、畠山美由紀、西川美和、若木信吾、高橋靖子、

茂木健一郎、小林顕作、中西俊夫、後藤まりこ(ミドリ)、

一色紗英、内田也哉子、小林節正、細野晴臣、坂

本龍一、いとうせいこう、河瀬直美、青山南、宮沢章夫、村上淳、

高橋盾、曽我部恵一、竹節珠加、横山剣(CKB)、熊谷朋哉、

清水ミチコ、日比野克彦、ヒロ杉山(エンライトメント)、小野英作(NANA)、

伊藤弘(グルーヴィジョンズ)、五木田智央、五月女ケイ子、

リリー・フランキー、長塚圭史、星野源(SAKEROCK)、

船木三秀(NAKI)、高田蓮、大竹伸朗、奈良美智、小西康陽、田中知之、

ローラン安斉、田口トモロヲ、鈴木親、桜井圭介、エドツワキ、

竹中直人、元木雅弘、高木完、ムッシュかまやつ、BIKKE(東京NO.1SOUL SET)、

相対性理論、三浦康嗣(口ロロ)、砂原良徳、三木聡、山崎一、

大堀こういち、中沢新一、永瀬正敏、小山田圭吾、ミック・イタヤ、

小林紀晴、青木むすび、山名宏和、

須田泰成、嶺川貴子、民、(敬称略、順不同)…and more」

と、そうそうたる人がこれを書くように依頼されていた。

その中に俺の名前を見つけ、うれしいやら、恐れ多いやら。。

そんな400字となるのなら簡単には書けず、

今から「水垢離の行」でもしてこようと波乗りに逃げようと思ったのだが、

サビタが使えないので、外出もままならずにいると、

ピンポーン!

とカイル鞠黒が「サンドイッチを食べようぜ」

とやってきた。

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ターキーハムの大きなコンボで、これが500円ちょいと聞き、

「最近の外食は安いんだなぁ」

という感想を持った。

「写真集が欲しい」

というので、お渡しすると、

一枚一枚に時間をかけてずっと見ていってくれた。

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彼の知っている場所も多く、

「感動したぞ」

という感想を置いて、彼は戻っていった。

2杯目のコーヒーを淹れたところです。

このコーヒーはショールームでも扱っている(現在欠品中)

カウアイコーヒーの『バニラ・マカダミアナッツ』

というフレーバーコーヒーだが、

甘い香りにハワイを知り、

こんな味もハワイなんだなあ、と空を見ると、

甘い色の雲が空に浮いていました。

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明日の波は大きいのかな?

いよいよ週末ですね。

みなさんは大波だという前の日はどんな用意をしますか?

俺の昔は興奮して一切寝られなかったものですが、

何度となく裏切られた結果、

ぐっすりと睡れるようになりました。(笑)

まあ、深酒だけはしないようにしています。

余談ですが、以前にノースショア滞在していたときに

ワイキキに遊びに来ていた湘南の友人が

「初ノースショアに挑戦したいのだけどいいかな?」

と言うので「いいとも?!」

と翌朝にラニアケアで待ち合わせると、

彼はその電話の後からずっと飲んでいたのだそうで、

ひどい二日酔いで歩くのもままならず、

その空いていて、パーフェクトなオーバーヘッド波を見学となった。

二日酔いがようやく直った頃には大雨と強風となり、

彼のノースショア体験はいまだに果たされていないはずです。

何事も準備が大切なんですね。

良い週末をお迎えください!

今日も長くなってしまって、ごめんなさい。

字数をチェックすると3400字もありました。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

Aloha and Ciao!!