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【サーフィン研究所】中村温泉からブルードラゴン_情景ボンザー_(1467文字)

400円で入れる中村温泉というのがあり、

私の中では、

無料のマッサージチェアも含めて、

四国名湯のひとつに数えている。

ここでは、

冷泉と温に交互に浸かる。

「ふー」

だとか、

「ひゃあ」

という声を出していたのは、

無人だったからで、

おかげで体の調子が良くなった。

Bonzer 1973

.

急用ができて、

中村から青龍寺方面に向かうこととなった。

まだまだ土佐清水にいたかったのに、

石田さん岬をやりたかった、

清水サバを食べたかったのに残念だと肩を落とし、

寒い夜を通過すると、

美しい夜明け空を見た。

さらには、

ブルードラゴンの波がすばらしく、

結局1時間の休憩をはさんで、

7時間もサーフしてしまった。

休憩の理由は食事だったのだが、

寒い季節なので体内燃焼できるものをと、

きつねうどんとお餅とした。

これによって午後のセッションは寒くなることはなかった。

このボードの波運といったら、

ものすごいものがある。

このサーフボードに乗り続けているのは、

そんなさまざまなことが重なり合っていて、

しかもPUボードでサーフしすぎると、

肋間神経が圧迫されて痛むはずなのに、

「少し痛む」程度で、

なんとかサーフできている。

症状が緩和したのか、

治癒に向かったのかと自惚れたが、

よく考えると、

これはウエットスーツのおかげだと気づいた。

この季節は温かさを求めて厚いラバーをまとっている。

そんなプロテクトもある。

このボンザー1971、

つまりファースト・ボンザーの元々は、

博物館で見た瞬間に起きた一目惚れだった。

それから、

そして今までも数々のボンザーを見てきたが、

このファースト・ボンザーは、

エア・ジョーダンと同じファーストならではの輝きがあった。

想いが募り、

自分の見えるところに置いておき、

たまに乗れたらすばらしき哉(かな)と、

武者小路実篤さんの色紙文体になり、

やがて

「人生短い。したいことをしよう」

そんな帰結を持って、

レプリカ制作を前田博士に依頼したのが春のはじまりの頃。

季節は巡り、

子どもの誕生のように、

製造工程のプロセスがあり、

疑問や質問で悩んだりしつつ、

当時のグラッシングを目指して、

さまざまなアプローチがなされた。

これは1973年のもので、

コンケイブが深くなっているのがわかるだろう。

グラッシングもボロボロだが、

これでも充分に速かった。

それがボンザー・システムというサーフボード・デザインだ。

完成した途端、

ありとあらゆる場所の波が沸き、

ありとあらゆる波に乗っている。

「(経年変化によって)

ボート・クロスが樹脂を吸ってしまって浮き出た状態」

までも再現しています。

なので、

見た目も触っても上の画像のようにデコボコで、

ゆらりとうねり、

ザラザラしている。

この凹凸は、

乗り味には全く問題がなく、

むしろ速いかもと思っている。

ゴルフ・ボールのディンプル(起伏の穴)のようなものか。

それともサメの体表(こちらもざらざらしている)みたいなものだろう。

ここは文藝派の読者のために、

旧時代からの娯楽

『文章』

そして

『画』

というふたつを信条として編集しております。

なので、

よってあまり動画はないのですが、

撮っていただけると、

iMovieなどを使って、

とりあえずの動画作品にしているのも現状であります。

昔からある言葉に

「百聞は一見にしかず」というものがあり、

その意味とは、

「百回聞くよりも、たとえ一回でも見たほうが理解できる」

というもので、

こうして動画を載せてみると、

やはりわかりますね。

文章派悔しい。(笑)

Happy Surfing!!