タキビ神が発見した
クアトリーノというのが千葉北にありまして、
そこは、
「まだサーファーたちがやってこない」ところの、
言わば「かくされ島」みたいなサーフスポットです。
ジョバンニに嫉妬するマグやんと、
自分をカムパネルラだと思っているシギーGが、
タキビ神の難解な大日暗号を解いて、
クアトリーノにやってきた。
大日暗号とは、
ダイニチ=宮沢賢治さん文体のことで、
筆者の私と、
タキビ神、
そしてシギーGが夢中になっている本の言葉がキーワードとなります。
こんな静かないいところで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。
どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。
マグやんは、
銀河鉄道の夜の文体でそう考えていた。
けれどもカムパネルラ(シギー)なんかあんまりひどい、
僕といっしょにパドルアウトしたのに、
ノースサイドでばかり波に乗っているんだもの。
ジョバンニ気分のマグやんは、
またやってきた波に乗りました。
Magu-yan on
Catch Surf x Barry McGee Special 7’6″
.
すきとおった硝子のような波の上で、
僕のバリマグ・スペシヤル76はしずかに動き出しました。
それを見たカムパネルラはさびしそうにフダラックの口笛を吹きました。
Takibi God on
Tyler Warren’s
“Narrow-Soap” 5’2″
.
すると、
どこからともなく現れたタキビ神が、
タイラー・ウォーレンのナロー・ソープ52で、
それは良いセクションを滑り抜けました。
Shiggy-G on
EC Surfboards 4+1 6’8″
.
波がこんなにすごいのに/
わたくしがまたカムパネルラのことをかんがへてゐると/
なぜマグやんはそんなにセントラルクアトリノのことを/
いたんでいるかと遠いひとびとの表情が言ひ/
またわたくしのなかでいふ/
(Casual observer! Superficial traveler!)
だんだんと、
暗号風味が強くなってきたようだ。
Nacky on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
.
宮沢賢治さんの文体は、
毎回新鮮で、
一度たりとも同じように読めたことはない。
それはまるで星空にも似ている。
例えば、
天の川が見えるときもあれば、
星一つ見えないこともあるということだ。
タキビ神の特別スポット『クアトリーノ』。
マグやんは、
ここにシギーGと登場したことで、
嫉妬と似たような孤独を感じ、
「ほんとうの幸」=バレル、
またはマンライを求めることに、
「もういろいろなことで胸がいっぱい」
となってしまったのだ。
昨日はアバターの公開日。
茂原、
大網経由で市原まで行ってきた。
「土気(とけ)」という街を通ったが、
計画住宅地というか、
モールにチェーンストアと、
やたらとアメリカナイズされていて、
地方都市ベッドタウンの見本みたいになっていた。
さて「アバター」。
字幕スーパー版で見たが、
水中映像ははっきり言って、
現時点では最高峰のものだろう。
環境、
戦争、
侵略がテーマ内にあるのだろうが、
本編に没入すると、
とんでもない体験をしたと感じた。
そして人間のおぞましさとかも。
カルディ・アリオ市原店に行き、
パスタ関係とシナモンロール、
カヌレやメキシコ料理系を求めた。
昨日のコラージュを作ってみた。
ちなみに4DXは前述したシギーGが横浜で観たもので、
やはり都市部だとハイテクでゴージャスだと感じた。
グーグル地図案内の38分表示は、
大網からちはら台までで、
ちはら台はなぜか吹き替え版ばかりだったので、
さらに30分離れたTOHOシネマまで行って、
くだんのカルディ・ショッピングとなった。
ノアが25歳になった。
サーフィンはあまりやらなくなったようだが、
いまだにスケートボードをやり続けている。
上の真ん中と、
この下の画像は彼がまだ8歳のときのものだ。
「光陰如箭」
1300年も前に栄えた唐の書物からの言葉、
「光陰矢の如し(こういんやのごとし)」
そんな字面が浮かんできた。

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【巻末リンク:タキビ神ケンジ先生の心象風景】
【サーフィン研究所&ドラグラ文学館】春とワタクシ(mental sketch modified=心の現象の観察)_(1026文字)
【巻末リンク*2:8年前のノア】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎