「お前はもう夢の中でなく、 はげしい波の中をまっすぐに向かいなさい。 天の川のなか(この世)でたった一つの、 ほんたうの気持ちをなくしていけない」 上の文章は、 宮沢賢治作、 『銀河鉄道の夜』初期稿のフィナーレの言葉をま…
金色波_(2022年3月号BLUE誌巻頭コラムより・1638文字)
金色波(こんじきなみ) 旅をするということは、 霧の中に自分の体を入れていくようなことである。 限定的な視界のなか、 目を凝らし、 進むべき方向を見極める。 発する言葉は極端に減り、 その時間を利用して、 …
【サーフィン研究所土佐民話3】宙(そら)と狸男_(1945文字)
土佐民話 第三話 宙君と狸男 さく:ドラグラ広報部 土佐弁監修&編集:ベンチュラ・セイジ . 平成から令和の頃のようじゃが、 宙(そら)というまじめな男がおったと。 楽しみといえば波に乗ることだけ。 ところが、 愛車に極…
【サーフィン研究所コラム】波に散るか、夕陽に満たされるのか_(1639文字)
波に散るか、夕陽に満たされるのか 初出自(Blue.2021/11巻頭コラム) . 土佐のはずれ。 およそ12秒以上という周期のうねりが台風から届いていた。 どの波情報社の予想よりも上回ったパワーの波がやってきている。 …
【サーフィン研究所:特大号】眠狂シャッチョ虚無円月日誌・Wの決戦_(2827文字)
エンゲッツさえあればなんでもできる。 こんなボディコピーでこの夏は迫るべきだ、 いやそれだとバックサイド・オンリーになってしまいますと、 さきほどドラグラ編集部ZOOMで話していた。 「エンゲッツとは何ですか?」 そんな…