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naki's blog

風のように波に乗るテラさんと部原、そして博士論_純粋派は声が高く、実用派は使いたおす_(2501文字)

昨日はNALU誌のミーティング日。

それはテラさんこと、

寺内さんとケダモノ偏(狂ということ)同士の波乗り談議から始まった。

私たちの最初は太東にいて、

瀬筒雄太さんたちとコーヒーを飲んでいたりしたが、

「(波に)浸かりましょう」

ということになり、

北東風なので勝浦へ御宿経由で向かったのは部原(ヘバラ)海岸。

ちなみに御宿はオフショア、部原はサイド風。

御宿はいくつかのピークが無人と空いていたのだが、

この北東うねりが届かないようで膝サイズと小さく、

「せっかくうねりがあるので」

そう言いながら部原にやってきたのであります。

南房総の岡田修平さんの門下生であるテラさんは、

なつかしの『コマネチ』を自由表現されていた。

この動きは深いし、また昭和的であるので、

師匠の修平さんのお顔と共にうな陣の水車風景がチラリと明滅した。

「風のように波に乗れ」

そんな言葉をまとうようなテラさんのグライド。

シングルフィンのミッドレングス。

銘品なのに芸術品として保存しないところがテラさん流。

「サーフボードは乗りましょう」

そんな標語が掲げられるほど、

世の中がコレクターばかりになってしまったことを嘆くケダモノ偏たち。

私はあれから、

具体的には週末からフィッシュ狂となってしまったので、

フィンの抵抗を楽しむ斜面でもありました。

緩慢な斜面でのカットバックだけど、

レイルとテイルに適量の負荷を与えると、

見事に波の有効フックに戻ることができる。

フィンレスサーフで培ったのはレイルを掴むこと。

一瞬でも掴み、ボードの向きを精確にするという実用。

このキャンバス・フィッシュはアウトラインに優しさがあり、

それはまるで女性の曲線のようで、

だからサーフボードは女性名詞なんですというのは、

波乗りと魚博士テラさんの論。

5’4″を見ながらテラさんは何かつぶやいていた。

聞いてみると、

「純粋派は声が高く、実用派は使いたおす」

という名言だった。

この部原は、

その当時丸井プロという波乗り世界選手権が行われていたブレイクであり、

当時は私も参加したりした。

33位が最高位だったが、

当時は順位至上主義ということを学び、

実践していたので、

それは喜ばしきことだったと思いだしたが、

今ではそのときに何日もかけて解析した部原波のブレイクの癖、

バリエーションのことが思い出されるだけである。

デニーズもなかった。

マンションもない。

あそこはストリーマーズだった、

めんころ食堂は新官(シンガ)にあった等が思い返されるのであった。

そこにはガーラックがいて、

ジョン・シモオカ、ニッキー・ウッドたちを

トム・カレン、ゲーリー・エルカートン、

オッキー、トム・キャロルたちが胸を貸すという、

信じられないほどのハイレベルな波乗りだった1980年代。

国際武道大学付近にあった黒帯の、

洗面器サイズの1kg炒飯と、

「麺5玉(600g)で普通盛り」

というバケツに入ったかのようなラーメンが思い出された。

【再録】CL値_サーフボードの体積について_房総台風10号_ウエットスーツ石井博士@部原_(3485文字)

また、ある年は、台風で巨大なうねりと嵐雲が勝浦湾にやってきて、

その荒れた海でひとりボディサーフしていたトム・カレンのことを強烈に憶えている。

この朝の太東ミーティングで、

「波乗りは多様化すべき」

「来る波に合わせて、滑るべき」

「ボディもミニも、ミッドもログ、はたまた船にまで乗れ」

「ヒロイックでないローカリズムは無用である」

という北方謙三さんばりの論が飛び交っていたポート・オブ・コール。

PORT OF CALL TAITO BEACH

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こちらはそのミーティングを活発にしたおいしいコーヒー作りの主トモくん。

「NAKIさんとは、以前吉川さんたちとサンクレメンテ・ピアでご一緒したんです」

そんな先史のことまで憶えていて、

さらに彼は太東産であるのに、

カリフォルニア感たっぷりの感性に驚かされた。

うれしいので、絶版となったFire Waterを進呈すると、

「これハンティントンビーチでVHSがすり切れるまで見ました」

そんなうれしいことを教えてくれた。

編集者&撮影者のマンデーヤザワがさぞかし喜ぶことであろう。

で、波乗り後に時間が戻ると、

時は昼食となり、波乗りのマンライ指数と比例した空腹感があった。

いくつかの港を北上し、

テラさん御用達である漁師飯をいただきに行った。

イカゲソの天ぷらを前菜に、

海と波の話。

その漁師、つまり船頭さんが奨める

『アブラボウズの煮付け』をいただく。

テラさんは元バスプロ、

魚釣りで生計を立てていただけあり、

魚も「さかなクン」並にお詳しいということ。

このアブラボウズについてを聞いてみると、

「カサゴ目では最大のギンダラ科の魚です。

丸い頭、濃い灰色で、

こいつらはひっそりと水深400mの岩場にいる深海魚です」

「水深何mから棲息するものを深海魚と呼ぶのですか?」

そう聞いてみると、きっぱりと「200mからです」と言う。

さすがであります。

その深海からやってきたものは、

銀ダラをさらにまろやかにしたようで、

たいそうおいしかったことをここに。

@nation_mfg

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博士の称号を付けると、

キャンバスやCJネルソン、

そしてオウンブランドNATIONをシェイプするライアン博士は、

自身のインスタグラムで、その卓越したハンドシェイプをするぞ、

そう自慢されているようであった。

そのままスクロールダウンし、

いくつかの美をインスタグラムで拾った。

寺内編集長との約束は、

締め切り日までに総帥たちの掲げる旗のこと、

コラム等々をたっぷりと書いていくこと。

それを想像すると、文章は絵画のような風合いを帯びる。

さかなクンやテラさんもそうですが、

博士というか、マニアの人との話は尽きず、

とても楽しいものでありました。

それでは、

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。

また明日ここで!

Have a wonderful day!!