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naki's blog

【naki’sコラム】vol.58 感傷的で感動的なサーフィング

2012年01月08日(日)、ロッキーショアにて。

*ロッキーショアについては、このコラムに詳しい。
『懐かしのロッキーショア2002-2003(桃源高波祝有天)』
(初出誌、SURF1st、2003年)

あれからずいぶんと経つのだなあ。
当時(2002-2003)のメンバーがずいぶんといなくなっている。

サンクレメンテ周辺にはこんなシークレットも多く、WCTも開催されるトレッスルズ(構脚橋)に着目しがちだが、じつは世界的なシークレットブレイクが、知っているだけでも3つ存在している土地でもある。

9年前と違うのがサーフボード。

あの頃、俺は長く、上の写真のような細身のPISTOLタイプ(ミニガン)で波に乗っていた。
「もっと長くてもいい」
そう思ったことも多々ある。
9年後にこんな短いボードでこの波に乗ることができるとは、想像すらしていなかった。

しかも、最新のハニカム・ヘキサゴン・カーボンファイバーを使って、宇宙工学技術をサーフボードで表現したAVISOプレミアム。
ちょうどその第一号機となるのBD3のスーパーサンプルボードを使って、このロッキーショアでサーフすることとなるとは、それを言葉にするのなら奇縁というか、合縁奇縁(あいえんきえん)というものだろうか。

ハニカム・ヘキサゴン・カーボンファイバーの美しさといったら息をのむほどである。
俺はただでさえカーボンファイバーの模様に魅せられているのだから、この幾何学的模様には目まいをおぼえるほどである。

AVISOプレミアムの弾力と剛性を使って、ビハインドから永く、速く、強いターンでセクションメイクしていく。
それにしても美しい波と、すごいボードだ。
いつものBD3と何ら変わらないシェイプというのもうれしい。
クローン性能がサーフボードに完璧に再現されていて、これも未来的なことなのであります。

景色はこのように崖が迫っていて、美しく、豊かな海岸線の中で斜面を切り裂いていく快感に浸っていた。

このAVISO BD3は俺の生涯のマジックボードだ。
それに可能な限りのアップグレードが施され、あの波にまた乗ることができた。
しかもあの日の滑走よりも美しく、そしてすばらしく、それは感動的ですらあった。

生きていて良かった。
明日の陽はまた昇るのだろうか?
少し感傷的になるほどのサーフセッションだった。

波乗りは深い。
深くもあり、楽しくもあり、そして豊かな気持ちにさせてくれる。
健康でもいられて、さらにはこんな夕陽をまとうように身一つで沖にいられる幸せ。

波乗りはすばらしい!
VIVA SURFING!

全てにありがとう!!
Thank you for everything!!

関連リンク
『2012年の終わりにやってきた272度のロッキーショア』 2012年12月01日(土)
『真西うねりのロッキーショア』 2012年12月02日(日)

 

(了、2012.12.09)

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