ライアン・イングルたちの仕事前。
ライアンのシングルフィンに乗るのは、
コンピュータシェイプのオペレーターであるマックス・デクスター。
ライアンは世界的に有名ではないが、
真剣にサーフボードを解体し、
何年も研究し尽くしてきた世界に誇れるサーフボードシェイパーである。
とにかく真面目で、心があって、サーフボード愛をしっかり持っている。
ただ、このビジネスをこれ以上拡大する気もない。
あるのは、
究極のサーフボードを適正価格で誕生させ続けたいということ。
そんなこともあって、
NATION/CANVASボードのリピーターは年々増えている。
でもこのやり方だと、宣伝広告費をかけたり、
ライダーを雇うことはできない。
そう、インディーズである。
ただサーフボードは自分たちでテストできるし、
CANVASはクリスチャンやコーリー・コーラピント、
NATIONは私やネイト・ヴァンダガストたち、
そしてライアンや
彼の奥さんリンジー(ASP世界チャンピオン)によるフィードバックがあるのだから、
それで十分だと思う。
逆にメジャーブランドは、
プロライダーにたっぷりと経費をかけて、
広告費を使い、
コンスーマー用ボードには、
マシンカットで工員(シェイパーではない)が均一に仕上げ、
それも賃金の安い第三国で生産して利幅を得ている。
今やこのシステムが世界で主流になっているようで、
ライアンや、コール、タイラーたちのやり方は、
プレミアムサーフボードとして生き残っていく以外に道はなさそうだ。
生き残れるかどうかは、ボードの性能と、
シェイパーが日々切磋琢磨し続けられるかどうかにかかっている。
またはレーベル、つまりブランドを売って、
第三国で製造したらビジネスにはなる。
選択としてはそれだけだろう。
私は、
新時代を生きるインディーズ・シェイパーたちが何を考え、
何を実行しているかをここに記していきたい。
タイラーはハンドシェイプなので、
全てのボードが彼渾身の作品となっている。
今日はフィッシュが誕生し、それを銘職人ウエスに託した瞬間。
前出したコーリー・コーラピントはまだ17歳。
彼もミニからログ、
つまりフィッシュからロングまで完璧に乗れるニュージェネレーション型のサーファー。
アレックス・ノストもそうだし、
タイラー・ウオーレン、クリスチャン・ワックたちの次の世代ということになる。
もうショートボードのみ、
またはロングボードだけに乗るヤングサーファーが少なくなっているということが興味深い。
こちらはエクストリーム型のどんなボードにも乗るサーファーJOB。
JOB=ジェイミー・オブライエンは、
6人乗りのボードでマカハのビッグウエイブをチャージしていた。
こんな波乗りってあるのですね。
文字通り一心同体です。
ただただすごい。
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弊社元インターンの天才マックスが、
「生まれてはじめてですが、パンを焼きました。
3種類の小麦を24時間熟成させたものです。
ぜひトーストして食べてください」
そう言って持ってきてくれたパン。
フライパンにオリーブオイルで両面焼きして食べてみると、
信じられないほどおいしくかった。
密度が濃く、焼く前は酸味が強いのだが、
焼いてみるとその酸味が甘味となって、
密度がむちむち感となっていた。
OEC!(おいしい ©maedaman )
これが生まれて初めて挑戦して焼いたパンとは…。
さすが天才 。本当に感動させられました。
そのマックスたちとサーフセッション。
「カモメを追いかけるマックス」
そんな題名の作品が撮れました。
1/80秒の遅いシャッタースピード。
パンと同じように味が出ます。
こちらそのご学友アレックス。
懐かしのレイバックを決めていた。
19歳のサーファーが、
30年も前のテクニックを決めていたのがうれしかった日。
ミッチくんのマンライ・アピール・グライド。
アピールの現在形にはINGが付くのかが気になった。
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。
3月最初の週末がすばらしいものとなりますように。
明日またここで!
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