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naki's blog

ワイメア・インビテーショナル『エディ・アイカウ』最終章_(2257文字)

JOBandTC

JOB  going big.

エディ三部作完結編を書きます。

まだお読みでない方へ、

前編はこちらです↓

第31回ワイメア・インビテーショナル『エディ・アイカウ』_ハイパーソニック_伊豆下田に_(2517文字)

中編はこちら↓

エディ・アイカウの大きなイベントを終えて_(2098文字)

 

今回のエディ・アイカウですごかったのが、

新人というか、新選出のサーファーたち。

ワイメア=母の胸

まるでその例えのように躊躇なく波の中に飛び込んでいった。

前回

新時代組

伝統派

悲願系

と3派がいると書いたが、

この新選出人を入れると、4派になると気付いた。

KoaRothman

このコア・ロスマンはマクアの弟で、

いわゆるノースショアのボスの息子たち。

ファミリーでサーフしていると、

ぐれてしまい、サーフしないという選択もあったのだが、

さすがハワイのトップサーフ階級は違う。

彼らは波乗りを愛し、

パイプライン、サンセット、ワイメアのみならず、

巨大なハレイヴァ・アウトサイド、

アヴァランチやVランドの沖のファントムの怪物波にも乗っていた。

なので、このワイメアは、

上記したように幼児が母に飛び込むように、

本当に思い切りテイクオフしていって、

しかもほとんどが99%ほどメイク、

つまりほとんどボトムまでドロップしていた。

他にもネイザン・フレッチャー、

コアの兄マクア、南アフリカのツイギー、

ブラジルがその度胸と、

メイクまでいかに近かったかを賞賛されている。

ネイザンフレッチャーは、

ほぼ垂直になった波壁を少しも怯むことなく、

しかもカジュアル(普通)に降りていったのだが、

壁は垂直以上に切り立ったようで、

その自然の原理に逆らえず、飛ばされてしまい、

さらには強風にあおられてボードは真横に向いてしまった。

着水した瞬間、そのショックで波底までダイブして、

当分のあいだ浮かんでこなかった。

私は個人的にネイザンはもちろん、彼の父ハービー、兄クリスチャン、

さらには母ディビとも仲良くしているので、とても心配になった。

カメラは何も浮いてこない海面を写していて、

ややあって、チャンネル側にネイザンが浮いてきた。

良かった。

駆け寄るウオーターパトロールを制するように、

自身でパドリングを開始し、

さらにはチャンネル側ではなく、

浅い岬側にパドルしていく。

最初は、

ネイザンがこのワイプアウトのショックで錯乱しているのかと思ったが、

実際はヒート終了直後の波だったので、

彼は陸に上がろうとしていて、

それはつまり次の波も喰らうか、

乗るかという選択で内側に入っていったことに驚いてしまった。

というのは、

ビッグウエイバーの話を聞いていると、

こういう猛烈なインパクト、

さらには長い時間を巻かれてしまうと、

上がってきたとしても星が浮かび、

視界は明滅し、

体が重くなってほとんど動かなくなってしまうそうで、

そう考えると、ネイザンのこのワイプアウトは、

彼にとって極限ではなかったことを示していて、

その底力というか、ポテンシャルにそら恐ろしくなった。

JJF

そんな中、

新時代組の筆頭であるジョンジョンは、

シェーン・ドリアンだけが持ち得たタッチをなぜか会得していた。

つまり、

『爆弾波の泡に弾かれずにボトムプッシュもメイクする』

という熟練技で、

他のサーファーはボトムプッシュがある波だと、

あのJOBでさえ一瞬で弾かれてしまうほど、

泡波を耐えることはできなかった。

そこを耐えないと王者はない。

またはロスクラーク・ジョーンズやケリー・スレーターのように

テイクオフの位置の妙にこだわるしかなく、

ジョンジョンは、

前出した母胸系の躊躇なき飛び込みまでもメイクし、

結果、エディ王の冠を手にした。

このジョンジョンたちのグループは、

WSL等でご存じだろうが、

多くの同型サーファーたちがいて、

つまりフェリペやコロへ・アンディーノがいるが、

サーファーとしてのパッケージ、

つまり波への許容範囲ということで、

彼らを大きく引き離し、サーフアイコンとなった。

私は彼が怪我をしなければ、

ケリー・スレーターのようにこれから20年間は、

ジョンジョン時代が来ると予見した。

そんな重要なエディ・アイカウ・インビテーショナルとなった。

スクリーンショット 2016-02-28 23.18.51

これは別日のジョーズでのワイプアウト、

トミー・ドズランドだが、

彼はこの後、

酸欠とショックで体が動かなくなってしまったという。

彼は飛ばされていった海中で、

これはまずいぞと感じ、

背中にふたつ付けられた浮き具を両方ふくらませたら、

海面へではなく、真横に引っぱられていったそうで、

それだけでもこの波のものすごさを物語っていると思う。

さらには、

彼の友人でもあるレスキューのBKが、

浮いてきたところをジェットスキーで救出してくれたのだそうで、

そのどちらかが欠けても生命の危険があった波だったという。

いやはやものすごい世界です。

エディ・アイカウ編、これで終了です。

 

IMG_0063

巷で、全世界で大人気のインスタグラムだが、

突然フォロワーが増えたので、

変だなと思い、サーフラインをチェックしてみると、

ここに私の紅茶のティーバッグのタグにあった

「あなたは無限大です」

そのメッセージのポストが紹介されていて、

それによってフォロワーが倍増したと知った。

ハッピーサーフィン、

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それでは、すばらしい日となりますように。

東京は雨のち曇天で、湘南はオンショアです。

Have a great week!!