サンクレメンテに戻ってくると、
まずはブライアン・ベント師匠の元でボックスの稽古。
普段からの鍛錬が大事です。
このボックスというのは、やはり不思議な乗りものです。
これに乗って斜面に向かうだけで、
まるでタイムマシンのように自分が80年前のサーファーとなってしまう。
ウエットスーツが余計だけど、
寒いのは苦手というより、
旅のあいだにこちらには嵐が来たようで、
水温が12.5度に下がっていた。
でも大石岬の9度よりは三倍は温かいです。
サンオノフレで、
“No Board Still Surfing”
というエスプリが効いているTシャツを着ていたのは、
愛知県のタカさん。
シングルフィンマスターで、
それはすばらしいハングテンで、
みんなのドギモを抜いていた。
彼のおかげで日本人の評価がじわり上昇しています。
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サンクレメンテに滞在している田中英義さんが、
「今年もコールのボードをオーダーしたいです」
というので、
コールのシェイピングベイにお連れした。
英義さんは、
「ブルース・アイアンズ、ジョーディ・スミス、
コロヘ・アンディーノたちと同じようなボードが欲しいです」
と、コール・ライダーたちについては詳しかった。
さらに言うなら彼は現JPSAグランドチャンピオンなので、
欲しいボードの伝え方もすばらしく、
「厚み、幅もコールにおまかせします。
ぼくの身長体重だと何が一番良いサイズですか?」
とレッキンボールを含む4本のボードをオーダーされていった。
一緒にいた山岸夢人さんもCOLEに三本オーダーし、
トッププロたちのCOLEシェイプにかける意気込みも感じた。
コールの次男マイローは終始ニッコニコで、
写真にそのうれしさが表れていたので、
ここに掲載しておきます。
マイローは七歳。
Milo Similer 7
かわいいグレイトサーファーです。
みんなで俺のレッキンボールをチェックして盛り上がっていた。
「この丸い形のは勇人さんも乗っていましたし、
ディーン(レイノルズ)みたいなサーフがこれでできるようになります」
と大喜びされていた。
こちらもCOLEシェイプに気づいていただいて、
本当にうれしいです。
ありがとうございます。
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その後、ジョニー・マンソンの
『ゲットーサーフ』に行く。
ジョニーは、
ブライアン・ベント師匠が描いた
『ロック御三家Tシャツ』の権利を購入していて、
もうすぐ市販品の販売をはじめるという。
ジョニーはMCDやサヌックなどで有名なデザイナーなので、
こういうことには長けているのです。
アルタネティブのTシャツのさわり心地のよさ。
http://www.alternativeapparel.com/store/Men/collection/28.htm
それからアマンダの作業場に。
アマンダ・チンチェリィは、
Seeaの創設者であり、デザイナー。
イタリア出身で海とともに育ちました。
海で多くの時間を過ごすアマンダが、
自分で着たいと思う水着をデザインしたのが、
SEEAという銘品水着ブランド。
彼女の数々のすばらしい作品は、
ウエブサイトでも見ることができます。
サンクレメンテはすごい!
そう感動していたら今日が夕焼け色に染まっていきました。
それではまた明日!
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