ソルトクリーク。
今日の波情報は、
サーファーをあまり興奮させない1−3フィート(膝から腰高くらい)という発表だったが、
「あの地形で満潮だったら間違いなく良いに違いない」
そんなことを感じ、
新月の大満潮に誘われてソルトクリーク北のグラブルズに行ったら大正解。
なぜか軽くオーバーヘッドの波髙があり、そしてサーファーは2人だけだった。
これは波情報が発達しすぎて、
ブイ情報だけで(推測だが)波情報を発信しているからで、
実際の海は動いているし、
やけにミステリアスでもあるから、こんなことになる。
日本の場合は波情報調査員というか、
波のスポットをパトロールする人がいて、
こちらとは違って、きちんと波をチェックをしているから、
このようにブイだったり、
気圧配置からの予想との齟齬(そご:行き違い)が起きてもすぐに事実に戻せるが、
やはりこちらはかなりいい加減であります。
(トランプ効果でもないはず)
逆にそれがありがたいと、
乗り放題になったピークで波待ちをしながらそんなことを考えていた。
波情報が一切なかった昔からサーフしているが、
明日の波を知るには、
18時52分から始まるNHKの詳細天気予報が最も重要だった。
その天気図を見て先輩が予想する。
ブルーワー工場では、NHKを見て抱井さんが予測する。
そして自分でも考えてみる。
自分がサーフする場所の周りの低気圧と高気圧。
低気圧から風は右回りに吹き込む、吹いた風が波を作る。
低気圧が大きければ、風量も強いだろう。
高気圧がここにあって、高気圧は風が左周り。
等圧線、前線、12時と、午後3時、
そして今さっき午後6時との比較、
さらには朝6時とくらべてみると、
低気圧や前線、そして台風の動きが見えたりする。
で、「なぜ波があるのだろうか?」
ではなく、
「明日の朝は波がある(だろう)」と予測して眠るわけである。
けれど、台風などで、完全に波があるはずの気圧配置なのに、
ご存じのように全く波がないときもあり、
上記したように
「波はミステリアス」という発言につながるのでした。
さてここはカリフォルニア、ダナポイント。
嵐は去って今日は晴れ、そして全くの無風。
キャッチサーフのジョエルと駐車場で待ち合わせてボードミーティングしてきた。
なぜかというかあえて写真は撮らなかったので、
(たまにこういうことをしてバランスを取っています)
日曜日の雨、曇、晴れという。
バラエティに富んだ天候だったロッキーショア写真をここに。
私は乗りながら笑っているが、
きっとフレーム外(左側)にミラーがいるのだろう。
こういう手前側に寄ってきてボウルになる波の至福。
これはクニこと、
高波邦行さんが撮ってくれたもので、
ロスアンジェルス空港から
「これから出発です。ありがとうございました」
そんな丁寧で、うれしい一文を添えて私に送ってきてくれた。
ということで、
3週間に渡って撮影旅行を続けた彼たちは、
今朝帰国していったという事実。
これもバレルの奧に誰かが写っているが、
私に送ってきてくれるのだろうから、
きっと自分だろうと自惚れる一枚となりました。(笑)
ロッキーショアのピーク全景。
泳いでいるのが前出したクニ。
岩だらけだったけど、
バレルの中に入ってしまえば、
そこまで叩きつけられることもないし、
水量もあるので安全だった。
一番怖かったのが、
テイクオフでそのまままっすぐ落ちていってしまうこと。
これをやってしまうと、
「岩岩地獄におひとりさまご案内」
そんなことになってしまう。
私が岩の前。
そこをミラーが抜けていく。
波と友人、そして岩群のサンドイッチになって、
なかなかシビアな状況だが、
こういうのも含めて、強い波というのは記憶に残っていく。
ミラーのベストウェイブ。
彼はすでにグライドを会得した感がある。
Nation The Pink Champagne on Ice 6’11”
Z1 Surfsuits “Black and White”
今までこういう波は、
最新鋭のショートボードでないと不安だったが、
7フィート近い、
重いシングルフィンに乗ってみると、
なんだか新世界の扉を開けた気がする。
思いだしたのが、
今から14年も前にケーシーやジョニー・マンソンたちがシングルフィンでサーフしていたこと。
とすると、あのときの彼らもこんな気持ちだったのだろう。
逆にそのときなぜ自分が気づかなかったのか。
良い波=ショート
良い波=ガンタイプのボード
こんな選択肢だけだったワタクシ。
固定観念というのはじつに不思議であります。
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ウナクネトレーディングカードが34番まで来て、
1.数値は必要がない
2.もしかしたら説明もそこまで必要がないかも(㉝のスコットを参照)
3.ウナクネ式にディープに掘り下げないでも良いのでは?
そんないくつかのことに気づいた。
このまま105番まで発行し、
カルビーがスポンサーになって、
ウナクネ式がマーケティングのためにウナクネ仮面ハッピーグライダーという番組が製作されて、
ウナカメチップスを発売し、仮面ライダーカードと同じく大ブームになったらどうしようか?
ムニョスおじさんの若いときの三人マリブライドは、
佳き時代のすばらしい仲間たちのものだったのだろう。
英語キャプションにもあったが、
ミッキー・ドラとマイク・ドイルという大御所トリオ写真を、
ジョン・シーバーソンが撮った作品であります。
それでは、温かく暖かくしてお過ごしください。
Keep on Happy Surfing!!
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