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naki's blog

波情報と実際の波_さよならウナクネTV撮影隊_ミッキー・ムニョスとウナカメ仮面ハッピーグライダー_(2278文字)

 

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ソルトクリーク。

今日の波情報は、

サーファーをあまり興奮させない1−3フィート(膝から腰高くらい)という発表だったが、

「あの地形で満潮だったら間違いなく良いに違いない」

そんなことを感じ、

新月の大満潮に誘われてソルトクリーク北のグラブルズに行ったら大正解。

なぜか軽くオーバーヘッドの波髙があり、そしてサーファーは2人だけだった。

これは波情報が発達しすぎて、

ブイ情報だけで(推測だが)波情報を発信しているからで、

実際の海は動いているし、

やけにミステリアスでもあるから、こんなことになる。

日本の場合は波情報調査員というか、

波のスポットをパトロールする人がいて、

こちらとは違って、きちんと波をチェックをしているから、

このようにブイだったり、

気圧配置からの予想との齟齬(そご:行き違い)が起きてもすぐに事実に戻せるが、

やはりこちらはかなりいい加減であります。

(トランプ効果でもないはず)

逆にそれがありがたいと、

乗り放題になったピークで波待ちをしながらそんなことを考えていた。

波情報が一切なかった昔からサーフしているが、

明日の波を知るには、

18時52分から始まるNHKの詳細天気予報が最も重要だった。

その天気図を見て先輩が予想する。

ブルーワー工場では、NHKを見て抱井さんが予測する。

そして自分でも考えてみる。

自分がサーフする場所の周りの低気圧と高気圧。

低気圧から風は右回りに吹き込む、吹いた風が波を作る。

低気圧が大きければ、風量も強いだろう。

高気圧がここにあって、高気圧は風が左周り。

等圧線、前線、12時と、午後3時、

そして今さっき午後6時との比較、

さらには朝6時とくらべてみると、

低気圧や前線、そして台風の動きが見えたりする。

で、「なぜ波があるのだろうか?」

ではなく、

「明日の朝は波がある(だろう)」と予測して眠るわけである。

けれど、台風などで、完全に波があるはずの気圧配置なのに、

ご存じのように全く波がないときもあり、

上記したように

「波はミステリアス」という発言につながるのでした。

さてここはカリフォルニア、ダナポイント。

嵐は去って今日は晴れ、そして全くの無風。

キャッチサーフのジョエルと駐車場で待ち合わせてボードミーティングしてきた。

なぜかというかあえて写真は撮らなかったので、

(たまにこういうことをしてバランスを取っています)

日曜日の雨、曇、晴れという。

バラエティに富んだ天候だったロッキーショア写真をここに。

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私は乗りながら笑っているが、

きっとフレーム外(左側)にミラーがいるのだろう。

こういう手前側に寄ってきてボウルになる波の至福。

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これはクニこと、

高波邦行さんが撮ってくれたもので、

ロスアンジェルス空港から

「これから出発です。ありがとうございました」

そんな丁寧で、うれしい一文を添えて私に送ってきてくれた。

ということで、

3週間に渡って撮影旅行を続けた彼たちは、

今朝帰国していったという事実。

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これもバレルの奧に誰かが写っているが、

私に送ってきてくれるのだろうから、

きっと自分だろうと自惚れる一枚となりました。(笑)

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ロッキーショアのピーク全景。

泳いでいるのが前出したクニ。

岩だらけだったけど、

バレルの中に入ってしまえば、

そこまで叩きつけられることもないし、

水量もあるので安全だった。

一番怖かったのが、

テイクオフでそのまままっすぐ落ちていってしまうこと。

これをやってしまうと、

「岩岩地獄におひとりさまご案内」

そんなことになってしまう。

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私が岩の前。

そこをミラーが抜けていく。

波と友人、そして岩群のサンドイッチになって、

なかなかシビアな状況だが、

こういうのも含めて、強い波というのは記憶に残っていく。

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ミラーのベストウェイブ。

彼はすでにグライドを会得した感がある。

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Nation The Pink Champagne on Ice 6’11”

Z1 Surfsuits “Black and White”

今までこういう波は、

最新鋭のショートボードでないと不安だったが、

7フィート近い、

重いシングルフィンに乗ってみると、

なんだか新世界の扉を開けた気がする。

思いだしたのが、

今から14年も前にケーシーやジョニー・マンソンたちがシングルフィンでサーフしていたこと。

とすると、あのときの彼らもこんな気持ちだったのだろう。

逆にそのときなぜ自分が気づかなかったのか。

良い波=ショート

良い波=ガンタイプのボード

こんな選択肢だけだったワタクシ。

固定観念というのはじつに不思議であります。

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ウナクネトレーディングカードが34番まで来て、

1.数値は必要がない

2.もしかしたら説明もそこまで必要がないかも(㉝のスコットを参照)

3.ウナクネ式にディープに掘り下げないでも良いのでは?

そんないくつかのことに気づいた。

このまま105番まで発行し、

カルビーがスポンサーになって、

ウナクネ式がマーケティングのためにウナクネ仮面ハッピーグライダーという番組が製作されて、

ウナカメチップスを発売し、仮面ライダーカードと同じく大ブームになったらどうしようか?

【特別企画号】『ウナクネ仮面 ハッピー・グライダー』_(3000文字)

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ムニョスおじさんの若いときの三人マリブライドは、

佳き時代のすばらしい仲間たちのものだったのだろう。

英語キャプションにもあったが、

ミッキー・ドラとマイク・ドイルという大御所トリオ写真を、

ジョン・シーバーソンが撮った作品であります。

それでは、温かく暖かくしてお過ごしください。

Keep on Happy Surfing!!