【日曜日の連載シリーズ】 銀鯖道の夜 六 やつて來た青いろの車の中は、 明るくネオン燈がついて、 いろいろな寶石が波のやうな色をした厚い硝子の盤に載つて、 星のやうにゆつくりめぐつたり、 まはつて來たりするのでした。 そ…
【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その5_(707文字)
【日曜日の連載シリーズ】 銀鯖道の夜 五 ジロバンニはぢつとタマサキを見ながら考へました。 (ぼくはもう、 サーフしてしまひたいといふ氣持がするのでした。 陸からはなれて、 波壁へ、 どこまでもどこまでも飛ぶやうに滑つて…
【サーフィン研究所:連載】銀鯖道の夜 その4_(855文字)
【日曜日の連載シリーズ】 銀鯖道の夜 四 タマサキのうしろはゆるい丘になつて、 その黒い平らな頂上は、 ふたご座β星ポルツクスの下に、 ぼんやりふだんよりも低く連つて見えました。 「波へ乗る。」 ジロバンニがさう云はう…
【サーフィン研究所連載】銀鯖道の夜 その2_(725文字)
二 青龍波 ジロバンニが學校を出てタマサキ浜に行くと、 同じ組の七八人はエツクスにあるヨオド泉のところに集まつてゐました。 なんでも青龍の、 すごい波に向かつている人がいて見ているらしかつたのです。 その人の顔はなにかほ…
【サーフィン研究所】夏日のタマサキ_ギンサバミチ第一回目の感想集_(1260文字)
ごぞんじのように土曜日はHeat wave(熱波)だった。 上総一ノ宮の隣駅の茂原では、 25.2度の記録を出したと報道があり、 タマサキ浜も同じく夏模様となった。 ただ水温は低く、 14度程度だったので、 まるでカリフ…